場面緘黙、あらためて今思うこと。

最近コンスタントに場面緘黙関係記事へのアクセスがあるようなので、なにか情報を求めていらっしゃる方がいるんだなと感じています。もし今お子さんが場面緘黙だったり、ご本人が場面緘黙で悩んでいたりするのなら、私の経験や調べたことでプラスになる情報はどんどんお伝えしたいと思っています。

もしシンプルに、あのパン屋さんって場面緘黙だったのか。で、場面緘黙ってなんだろう? って、身近にいるであろう場面緘黙の人へのちょっとした気づきにつながったら、それもうれしいです。場面緘黙だとリアクションが薄いけど、心の中では普通にリアクションがあるんだ、こっちに興味がないわけじゃないんだって気づいてもらえたら、ちょっと関係性も変わるんじゃないかなって。そんなきっかけになったら本当にうれしいです。

最終的に場面緘黙である不自由さをどうにかするのは本人にしかできないことなのだけど、でもそれはよく言われるような、頑張って話そうとか、みんなの中に入る努力をしようとか、そういうことじゃなくて、自分の強み、興味のあることに集中しようっていう、そっちのほうが何十倍も大切なことだと思っています。もっとみんなと仲良くしなきゃいけないとか、お友達と遊びなさいとか、そういう周りの雑音に負けることなく、自分の強みをつくっていく。強みなんてないよ、得意なことなんてないよって思っても、好きなこと、興味のあることをずっと続けていれば、10年とか20年とか経ったときにそれは周りの人よりも上手にできる、得意なことになっているはず。

そういう強みがあれば、頑張らなくても人と話せるようになったり、いつの間にか自分の周りに「みんな」がいることもあります。空っぽのまま頑張って、みんなに合わせて無理して一緒にいたりしなくても、自分に集中してじっくり自分を育てていけばいいと思います。ひとりぼっちのように思えて不安になるかもしれないけれど、大丈夫。同じようにひとりの時間と向き合って自分を磨いてる誰かといつかどこかで出会ったときに、ひとりじゃなかったと心から思えるはずだから。

もちろん、みんなに合わせて、みんなのために動ける人も世の中にはいて、素敵だな、ちょっとうらやましいなって思うけど、無理して頑張ってみんなのためにって動いてみても、それって空回りになっちゃうことのほうが多い気がします。無理しないでみんなの求めていることに気づいて喜ばせてあげられるのは一つの特別な才能だって思っています。だから、みんな自分の得意を伸ばせばいいんです。伸びる気がしなくても続けていればいつか人よりちょっと上手になっているはず。いろんな人がそれぞれの得意なことを持っていれば、お互いの得意なことを交換することができます。みんなが同じことができても交換も協力もできません。

得意なことがあれば、いつか自然とコミュニケーションが生まれます。
私がちょっとだけ後悔していることがあるとすれば、「話をする」という目の前の高い山が絶対に登らなければいけない唯一のルートだと思って、その前でもがいてみたり、絶望してみたり、たくさんのエネルギーを使ってしまったこと。ちゃんと見たら、たくさんの迂回ルートがあって、ふもとを回る道も、トンネルも、5合目を通る道も、なんなら山の向こうじゃなくて違う場所に向かう選択肢もありました。

世界は広い。そして今はひとりぼっちだと思っていても、自分で選んだ道を進んでいけばたくさんの出会いがあります。立ち止まらずに(立ち止まってもいいけれど、またいつかは動き出して)、どの道でもいいから自分で選んで歩いていけば、楽しいことも、嬉しいことも、泣いちゃうことも、腹の立つことも、いろんな経験をすることができます。

大丈夫、世界は広い。
私が場面緘黙の最中にいる人にいちばん言いたいことは、大丈夫だってことです。
私だってまだまだ喜怒哀楽いろいろあります。
話せるようになったらすべてバラ色の人生なんてことはありません。
でも大丈夫。
それだけは確かです。
だから自分が今できること、好きなことを大切にしてほしい、好きでいてほしいと思います。「場面緘黙」である前に、私は私、あなたはあなたなんだから。

turara
これは1か月前の写真。このつららは今はもう跡形もなくて、そして11か月後にはまたきっとここにある。

 

 

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